思わぬ相乗効果が
チームの面白さ
Art Director | Otsuka Hidekazu |
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Copy Writer | Tada Toshiki |
Illust Director | Omura Miki |
Designer | Kitahama Kaede |
日々の仕事はチーム編成を組んで行われていることがほとんど。
どんな関係性で、どんな思いで一つの仕事を成し遂げているのか。インタビューしてみました。
アキレス企業広告
日本産業広告賞 佳作受賞
日本産業広告賞受賞おめでとうございます!
まずはこのお仕事の概要や、どのようにして作品が生まれたかなどお聞かせください。
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Otsuka
2023年度は前年度のコンセプトを継続し、分かりやすさ+明るさを念頭においたデザインの刷新というオーダーがありました。
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Tada
それで、第一弾は広い視野で捉えた広告だったのを
第二弾ではより内側に入り込んだ広告が作れないだろうかという取り組みに。様々な案を出し合って、日常的なシーンを表現する方法としてイラスト案を採用しました。
広告としてはない手法ではないが、化学製品メーカーとしてこのような表現するのが珍しく、面白いと思った。他にも色々な幅のデザイン案を提案したんだけど、結果的にこのチャレンジングな案が通ったので企業側としても今までにないものを求めていたのかなと思いました。
なるほど…。
このビジュアルの発案者は北濱さんと伺ってますが、
アイデアが誕生した時のこと覚えてますか??
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Kitahama
アイデアを出す際に、条件がない/なんでもやっていいと言われると案外難しくて(笑)
幅広くアイデアを出すのに苦労しました。少しアイデアの出し方にもマンネリ化していた時だったので、本屋に行ってみたり外にでてヒントを得たりして今までにないアイデアを出せたのかなと思います。
この案も今まで挑戦したことのない方向だったので。 -
Tada
北濱さんの別案もすごくお気に入り(笑)
ボツになったものにもお宝が眠っている。
制作期間中の秘話などはありますか??
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Omura
スケジュールの関係でイラストが完成するのか…という難しいタイミングがありましたがイラスト制作、ディレクション等でチームで協力して完成することができたときは嬉しかったです。
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Kitahama
機動力があるのがテクニカの強みですよね。
困った時に解決策をそれぞれ持ち合わせているので、形にできたのかなと思う。 -
Omura
あとは初回のカンプでもそのまま世に出せるような質にこだわりました。
これを機にアキレスさんからイラストのご依頼も新たにいただけたのでイラストディレクションの信用を得られたのも良かったです。
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Otsuka
今回のことに限らずだけど、長年やっていると段々アイデアが枯渇してきたりしてしまうので、僕も含め全員で勉強・成長していかなければと思います。
(ボソッ)うまくいかない時はすごく辛かったりするけど…
その反面とてもやりがいを感じる仕事でもあります。 -
Tada
この種の仕事にハマっちゃうとこんな面白い仕事ないんだけどね!
ただ単に言われた通りのことをするのではなく視点をズラしてみるのもとても大切。 -
Otsuka
そういう意味でも、新しいスタッフとチームを超えて作っていった仕事なので、僕らのような老舗の料理店と新進気鋭のシェフがコラボして料理作りました。みたいな、どちらの角度だけでも生まれてこないアイデアがたくさん出るのが面白い点ですよね。
今回の作品に関して、前半で多田さんが言っていたように企業としての意外性みたいな企画意図があって、その意図がしっかりクライアントや見る人たちに伝わって結果的に広告賞をとることが出来たと思う。
新旧コラボ!面白い化学反応が起きるということですね
最後になりますが、今回の仕事をふまえて次にチャレンジしていきたいことなどあれば教えてください。
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Omura
今まで続けてきたとおり、クライアントの意図をしっかり汲む、求められていることを突き詰めていきつつ、新たな提案をしていきたいです。
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Kitahama
今回授賞式に参加させていただいて、ビジュアルもそうなんですが、企画の面白さに気づいたので企画も自分で提案していけるようになりたいです。
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Tada
「ぽくないもの」を作りたい。クライアント自身でさえ気づいていなかった魅力を発見したい。
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Otsuka
まとまるか分からないけど…
優秀なスタッフがいて、困っているクライアントがいる。
僕の仕事はスタッフの仕事を120%引き出してあげて、クライアントのニーズを120%より超えていけるような手助けができればと思います。
だいぶまとまったと思います(笑)ありがとうございました!